葬儀社の決定

通夜・葬式までの時間はわずかしかありません。
準備をスムーズに進めるため、どの葬儀社に依頼するのか、すみやかに決定しましょう。葬儀社は一連の準備を取り仕切るだけではありません。役所への死亡届の提出なども代理で行い、ご家族の負担を減らします。

届出・手続きのポイント

期限や行う時期 直後
手続きする場所 葬儀社
準備するもの 特になし

なるべく早く、葬儀社の決定を!

死亡確認後は葬儀社を決め、通夜・葬式に向けての準備を始めます。
葬儀社は、通夜と葬式に必要な準備から当日の進行まで、すべてを取り仕切るプロです。なるべく早く葬儀社を選ぶことで、一連の準備をスムーズに進めることができます。

たとえば、ご遺体を病院から自宅に搬送する場合、遺体を搬送する車が必要です。この時点で葬儀社が決まっているなら、すみやかに葬儀社に連絡しましょう。葬儀社は24時間365日対応です。遺体搬送車(寝台車)を準備して、病院まで来てくれます。

法的には、ご遺体を自家用車で運んでも問題ありません。
ただし、犯罪の疑いがかからないように、死亡診断書または死体検案書の携行が必須です。何よりご遺体の安定性などを考えると、費用がかかるとはいえ、遺体搬送車のほうが安心です。

病院には、病院と提携している葬儀社が出入りしています。
葬儀社が決まっていないなら、搬送を依頼することも可能です。

一般的には、病院で紹介される葬儀社は料金が割高です。
まずは搬送のみを依頼して、対応を見るのも一つの手。親身になってくれて価格にも納得できるなら、その葬儀社に決めるといいでしょう。

葬儀社を決めるにあたっての検討事項

葬儀社を決定するにあたって、事前に決めておきたいのが「喪主」と「葬式の形式・規模・予算」です。

1. 喪主

喪主はご家族の中心となって、一連の準備を進めます。
いわば喪主は、通夜・葬式準備における最高責任者です。たくさんある葬儀社の中から、一社を選ぶのは大変なこと。滞りなく葬儀社を決定するためにも、まずは喪主を決めましょう。

誰が喪主をするかは、決まりはありません。
故人の遺言に喪主の指定があれば、その遺言に従いましょう。

遺言に喪主の指定がない場合は、一般的な慣習としては、故人の配偶者が務めます。 ただし、配偶者が高齢である場合や病気である場合は、体力的にも精神的にも負担が大きくなります。そのようなときは、故人の息子や娘など、血縁関係の深い人が務めます。

2. 葬式の形式・規模・予算

葬式には、一般葬や家族葬、密葬など、さまざまな形式があります。
葬儀社によって得意な形式がありますから、どの形式にするのか、事前に決めておきましょう。

葬儀社の葬儀会館を借りて通夜・葬式を行う場合は、それぞれ収容人数や駐車可能な台数が異なります。大まかな参列人数を把握して、対応できる葬儀社を選ぶことも欠かせません。

さらに、葬儀社の決定の際に判断基準となるのが、葬儀社が出す見積りの額です。
どれぐらいの予算をかけるのか、事前に決めておきましょう。

予算を決めるとき、つい通夜・葬式の費用だけを単体で考えてしまいます。
ところが、通夜・葬式が終わっても、初七日から2年後の三回忌まで、折に触れて法要を営みます。一般的に、四十九日の法要の際には納骨も行います。つまり通夜・葬式の他にも、費用が発生するということです。

通夜・葬式の費用以外に必要となる主な費用は、次の通りです。

  • 寺院へのお布施
  • 墓地の購入費
  • 納骨費
  • 仏壇や仏具、本位牌の購入費
  • 法要費用(飲食代も)
  • 遺品整理費用

必ずしもすべてが必要になるわけではありません。
ただし一般的には、トータルで数百万円の費用が発生します。三回忌までの長期計画をもとに、通夜・葬式の予算を組み立てることをおすすめします。

葬儀社の探し方

喪主や葬式の形式・規模・予算を決めたら、葬儀社に見積りをとって比較・検討します。候補となる葬儀社を探す方法はいろいろあります。主なものは次の通り。

  • 入院していた病院に紹介してもらう
  • 地域の知人や友人に紹介してもらう
  • 地域の口コミやチラシを参考に探す
  • 「○○(地域名)+葬儀社」でインターネット検索する
  • 葬儀社紹介サイトで探す
  • 葬儀社紹介サービスを行っている第三者機関に紹介してもらう
  • JAや生協の組合員の場合、提携葬儀社を紹介してもらう

通夜・葬式はやり直しがきかないため、信頼できる葬儀社を探すことが大切です。
ただしタイムリミットがあり、時間をかけすぎれば手間も増えます。

葬儀社が決まっていれば、死亡届や死体火葬許可申請書などの提出も、葬儀社が代理で行ってくれます。できれば事前に下調べしておき、なるべく早く葬儀社を決めることをおすすめします。

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