数十年前の戸籍も取れる?

相続の手続きの際、戸籍が必要となる場面は何度もあります。よって、被相続人の出生から死亡までの戸籍や相続関係がしっかりとわかるだけの戸籍を用意しなければなりません。
しかし、数十年以上も前の戸籍をすべて集めることができるのか?という不安もあります。確かに少し大変かもしれませんが、戸籍をしっかりと読みたどっていけば、数十年以上前の戸籍であっても集めることは可能です。

保存さえされていれば戸籍は取得可能

たとえ数十年以上前のものであっても、戸籍がしっかりと保存されているのであれば、取得をすることは可能となっています。ただ、古い戸籍を取得する際に知っておきたいのが、戸籍に記載されている人が亡くなったり、別のところに新たな戸籍を編纂(へんさん)したりすると、その戸籍からは除籍されるということです。この除籍によって、戸籍に記載されているすべての人が一つの戸籍から除籍となると、その戸籍は閉じられることになり、もともとあった戸籍は「除籍謄本」として残されることになります。
もちろん除籍謄本も利害関係の説明がつけば発行してもらうことは可能となっていますが、除籍謄本の保存期間は150年と定められているため、除籍謄本となってからすでに150年が経過しているような場合は、取得できない可能性があるということです。

焼失により取得できない場合もある

相続のために戸籍をたどっていると、焼失により除籍謄本の交付ができないという場合もあります。これは、過去にあった戦災の影響で戸籍が焼失してしまった場合に多いといえます。東京近辺では、昭和20年にあった東京大空襲の際に、戸籍の一部が焼失してしまっています。
このような場合、戸籍の請求をした役所から、「除籍謄本の交付ができない旨の証明書」を取得するようにしましょう。相続の手続きとしては、戸籍の焼失などによって取得ができない部分については推認(すいにん)をすることによってカバーをします。推認というのは、言葉のとおり推測で認定をすることです。推認しきれないような場合は、上記の証明書と、現時点でわかっている相続人全員による「他に相続人はいない旨を記載した証明書と印鑑証明書」によって、各法的手続きは進められることになります。

現在、交付を受けることができる戸籍

過去には、法改正によって戸籍の様式が変わったこともありました。様式が変わった場合、元の戸籍についての保存期間は150年間となっていて、それ以前については処分しても良いものとされています。日本では過去に何度か様式の変更があり、作り変え前の戸籍を改正原戸籍(かいせいはら(げん)こせき)といいます。現在、交付を受けることができるのは、昭和23年と平成6年の法改正以前の改正原戸籍と、平成6年の法改正によってコンピューター化(まだされてない地域もありますが)された、現存している戸籍(現戸籍)となっています。

カテゴリー:相続全般
キーワード:戸籍 焼失 改正原戸籍

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