香典返し

仏式の葬儀で香典を受け取った場合、告別式当日に香典返しを行う「即日返し」と、四十九日法要の後に送る「後返し」の二種類があります。後返しの場合、葬儀が終わったら、いただいた香典の内容整理を行いましょう。なお、香典は相続財産には含まれません。

届出・手続きのポイント

期限や行う時期 目安は四十九日法要の後
手続きする場所 特になし
準備するもの 必要に応じて一覧表

香典には「即日返し」と「後返し」の2つがある

葬儀で香典をいただいたら、感謝の気持ちを込めて香典返しを送るのが一般的です。基本的には四十九日の法要が終わってから、挨拶状と共に香典返しの品を送ります。後日贈ることから、この香典返しを「後返し」といいます。

ところが現在では、葬儀当日に香典返しを渡し、会葬者ご本人に持ち帰っていただくことも増えました。このタイプの香典返しを「当日返し」「即返し」などと呼びます。

即日返しと後返しには、それぞれメリットとデメリットがあります。それぞれのポイントについて見てみましょう。

1. 即日返し

即日返しにする場合、基本的にすべての会葬者に同じものをお渡しします。そのため、四十九日の法要が終わった後、会葬者ごとに香典返しの商品を選ぶ必要がありません。

また当日ご本人にお渡しするため、発送のためのリストを作る必要もありません。もちろん送料もかかりません。このように手間とコストが省けるのが、即日返しの最大のメリットです。

ただ一方、デメリットとして挙げられるのが、「不公平感」です。即日返しの場合、会葬者全員に対して、同じ金額の香典返しをお渡しすることになります。そのため不公平感が生じる恐れがあります。

多額の香典をいただいた場合は、追加で改めて香典返しをするほうがよいでしょう。そのため即返しにすると、結局は二度手間になる可能性もあります。

2. 後返し

後返しにする場合、いただいた香典の金額に応じて、金額に見合う香典返しを用意します。香典金額に合わせて香典返しの金額を調整できるので、平等にお返しできるのが最大のメリットです。

ただし、会葬者それぞれに合わせた商品選びが必要となり、手間がかかります。また、発送するためには会葬者全員の住所などを調べなくてはなりません。作業の時間がとれない場合は、葬儀社に相談して、発送代行をお願いするのも一つの手段です。

このように、香典返しには「即日返し」と「後返し」の2種類があります。どちらを選ぶかは自由ですが、地域によっては即日返しの風習がない場合もあります。どちらを選ぶべきかの判断に迷ったら、葬儀社の担当者に相談してみましょう。

香典返しの相場は?

後返しをする場合、相場はいわゆる「半返し」です。たとえば5千円の香典をいただいた場合、半額の2,500円を目安に、香典返しの品を用意しましょう。

ただし、香典返しの相場は、地域によっても異なります。また時代の流れもあって、以前とは事情が変わってきているのも事実です。

基本的には「半返し」ですが、最近では「4割返し」や「3分の1返し」の場合もあります。逆に地域によっては、「全返し」のところもあるなど、事情は大きく異なります。気になる場合は、葬儀社の担当者に尋ねてみましょう。

葬儀後は香典の整理を

後返しにする場合、四十九日の法要を終え、忌が明けたのを期に香典返しを送るのが一般的です。葬儀が終わったら、誰からどれだけの金額の香典をいただいたのか、香典の整理を行って、発送のための準備を進めましょう。

香典の整理で行うべき内容は、主に次の通りです。

  • 香典袋を開け、名前と金額を確認する
  • 芳名帳や香典帳を見て、住所を確認する

この後、できればすべてのデータをまとめた一覧表を作っておきましょう。エクセルでリストを作っておくと、パソコンで管理ができて便利です。なおリストに作っておきたい項目は次の通りです。

  • 氏名
  • 住所
  • 電話番号
  • いただいた香典の金額

これらの項目が一目でわかる一覧表があれば、香典返しが楽になります。必要に応じて、香典返しで送る商品や金額なども書き込めば、さらに便利に使えます。

香典は相続財産に含まれない

葬儀でいただく香典ですが、本来は故人の霊を供養するために備えるものです。ただし慣習として、残されたご遺族に対して、葬儀費用の負担を軽くするという性格を持っています。そのため、香典は相続財産には含めなくてよいことが、法律で定められています。

なお、香典返し以外にも、葬儀後にするべきことはたくさんあります。葬儀社に頼めば、香典返しの発送を代行してくれる場合もあります。手数料はかかりますが、必要に応じて活用しましょう。

(参考)葬儀社への支払い

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