遺言を取り消す方法は?

遺言の内容を変えたくなってしまった・・・。やっぱり遺言を取り消したくなってしまった・・・。
期間の経過によって、こういった気持ちの変動があるのは、何も不思議なことではありません。もちろん、法律上も遺言の取り消しは認められています。ただし、原則として、取り消した遺言を復活させることはできないとされています。取り消しをさらに取り消したい場合は、再度、遺言書を作成するなどの方法が必要です。

遺言取り消しの3つのパターン

遺言を取り消すには、おおまかに3つのパターンがあるといえます。

  1. 前の遺言と後の遺言が矛盾している
    もともと残してあった遺言と、違った内容で後から遺言書を作成すれば、前の遺言は取り消されたものとみなされ、後から作成された遺言書が優先されることになります。ただし、解釈の余地が生じてしまう可能性があるため、念のため、前の遺言をきちんと撤回してから新しいものを作成することをおすすめします。
  2. 遺言と遺言後の行為が矛盾している
    わざわざ別の遺言書を作成しなくとも、遺言者が遺言の内容で対象となっていたものを売却してしまえば、その部分の遺言は取り消されたことになります。もちろん売却でなくても、遺言者が意図的に遺贈の目的物を破棄した場合も同様のことがいえます。
  3. 遺言者が意図的に遺言書を破棄する
    遺言書を破いてしまう、捨ててしまうといったように、遺言書を破棄する行為を、遺言者が意図的に行った場合も、遺言を取り消したことになります。

取り消しがなかったこととされる例外

上記2の場合、売買契約が後々になって取り消されたとしても、すでに一度取り消された遺言が回復することはありませんが、その売買が詐欺、または強迫などを理由に取り消されたような場合は、例外として、遺言は取り消されなかったものとされます。
この例外は、遺言書自体についても同じことがいえます。たとえば、遺言書を誰かに騙されて取り消しをしたり、強迫などによって取り消しをしたりした場合、その取り消しの効果は無効となるため、もともとあった遺言書が効力を回復することになります。

取り消しは頻繁に行わないように

遺言の取り消しというのは、相続人などに誤解や勘違いを招くことにもなりかねないため、あまり行わないようにしましょう。また、本人は取り消しをしたつもりでいても、実際の相続時に遺言者が何枚も見つかってしまう(詳しくは「遺言書が複数見つかった場合は?」)と、いらぬ争いを生む原因にもなりますので、遺言書の取り消しを検討している場合は、わかりやすい取り消しを心がけることが重要です。

カテゴリー:遺言
キーワード:遺言書 取り消し

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